森保Jに早くも浸透「長谷部誠効果」の中身 欧州組を納得させる説得力で指揮官の悩み一気解消
■「4バックから3バック」の思惑も
森保監督には「W杯アジア最終予選から守備の基本陣形を4バックから3バックに変更したい」という思惑もあった。
独1部には、23/24シーズンを無敗で優勝したレバークーゼンなど3バック主体のチームは少なくない。長谷部コーチの意見をベースに3バック戦術を構築していけば、一家言のある欧州組も素直に従うだろうーーという計算も働いたようだ。
森保監督は、22年9月に日本代表がドイツに遠征した際、当時フランクフルトの現役選手だったMF長谷部を「3日間限定の臨時スタッフ」に招き、意見交換をしながら「ハセが現役を引退したらブレーンにしたい」と申し出たともっぱら。
そして24年6~7月にドイツでユーロが開催された際、森保監督は長谷部とフランクフルト幹部と条件面などの折衝を重ね、「代表活動期の長谷部代表コーチ就任」が実現したといわれている。
その日本代表は、バーレーン戦前日の現地午後5時から練習開始。選手たちはリラックスした表情でメニューを消化した。