大谷の左肩亜脱臼が及ぼす“打ち出し角度低下”の悪影響…専門家は警鐘《このまま出場を続ければ…》
メジャー史上初の「50ー50」(54本塁打、59盗塁)を達成し、リーグをまたいで2年連続本塁打王のタイトルを獲得した今季の大谷は、一発を放った際の平均値は、打球速度が約176キロ、LAが30.28度。25度未満の低い角度はわずか6本だった。この日の中飛は打球速度こそ一般的な球速を大幅に上回ったものの、LAは自身の平均をわずかに下回った。
「全体的に打球の角度が上がらず、凡打が増えている」(特派員)との指摘もある。
大谷は左肩に痛みが残り、左腕や左手を満足に使えない分、フォームに乱れが生じているようだ。
ドジャースの元トレーナーで、現在はマッサージやトレーニング指導などを行う「ルートヴィガー」(東京・港区)の深沢英之代表は強行出場の弊害について日刊ゲンダイの取材に「大谷選手はスイングの際に(うしろの)左手で(ボールを)押し込む打撃スタイルのため、左肩に衝撃が走りかねません。このまま出場を続ければ、当然、打撃への影響は避けられないはずです」と話している。
WSは、31日の第5戦を含めて最大で残り3試合。手負いの大谷は打球の角度を改善し、本来の打撃を取り戻して念願のチャンピオンリングを手にできるか。