大谷の左肩亜脱臼が及ぼす“打ち出し角度低下”の悪影響…専門家は警鐘《このまま出場を続ければ…》
左肩を亜脱臼したドジャース・大谷翔平(30)が、一歩前進か。
日本時間30日、敵地ニューヨークでのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第4戦に「1番・DH」で2戦連続強行出場。4打数1安打で、走塁では患部をかばって左手で襟元を掴みながらも、勢いよく滑り込むシーンもあった。
チームは「ブルペンデー」で起用した救援陣がヤンキース打線に打ち込まれ4-11と大敗。対戦成績を3勝1敗とし、4年ぶりの世界一は、あす(31日)の第5戦以降に持ち越しとなった。
大谷は左肩の痛みをおして、五回の第3打席に相手先発で今季15勝(7敗)右腕ヒルのスライダーを中前に弾き返し、故障後初安打。直前の三回には最後まで左手からバットを離さず、しっかりと振り抜いたが、打球は失速して中飛に倒れた。飛距離116メートル、打球速度164キロと力強い打球ながら、故障の影響から、依然として本来のスイングにほど遠いのは確かだ。なぜなら、ラウンチアングル(LA)といわれる打ち出し角度がイマイチからだ。
MLBが導入するデータ解析ツールが算出した数値によれば、一般的に打球速度は158キロ以上で、LAが26~35度の当たりが本塁打になりやすいとされている。