データ偏向主義が野球をつまらなくしている…先鞭つけた元編成責任者が主導したルール改正

公開日: 更新日:

 アウトになるリスクを冒してまで盗塁をすることはない、という以前の自説を覆すようなベースのサイズの変更も主導した。

 おかげで2023年リーグ全体の盗塁は3503個、前年の2486個から1000個以上増えた。今季、大谷が成功した59個の盗塁は、このルール改正の影響も否定できないだろう。

 彼の言う知性主義(これはデータ偏向主義とも言えるかも知れない)こそが野球から本来の姿を奪い、面白くないものにしているのだという。投げて、打って、走って、捕る……それこそ野球本来のプレーであり、それらで満たされた試合こそが野球の面白さということだ。

 ピッチクロックの導入もしかり。これは年々、長くなってきた試合時間の短縮が本来の目的ではない。試合中、何も起こっていない時間を減らして、もっとアクションを増やそう、というのが真の狙い。早く投げなさい、早く打ちなさい、どんどん走りなさい、守るべき場所で守りなさい、ということなのである。

 結果としてメジャーにおける試合は、よりプレーそのものにあふれ、スピーディーで楽しいものになったと言えるのではないだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった