阿部巨人「球団史上初の赤っ恥」招いた深刻すぎる阪神アレルギー…ちらつく「V逸確率100%」の不吉
「捕手・大城」の奇襲も効果なし
「阪神の中軸に打たれ続け、5日の戸郷の復帰登板の際には、今季のウリである司令塔の甲斐を2戦連続でスタメンから外した。甲斐のリードが読まれているのでは? と考えた上での『阪神対策』だったが、捕手・大城の奇襲も効果なし。コーチ陣やスコアラーによるデータ分析や阪神対策の甘さも、阿部監督は大いに不満なようです」(前出のOB)
原前監督時代の2023年に6勝18敗1分けと惨敗を喫し、阪神のリーグ優勝をアシストした。阿部監督が就任した昨季は「阪神とは五分でいい」と宣言し、その通り12勝12敗1分けで乗り切り、リーグVを奪回。虎への苦手意識は払拭したはずが、2年前のペース以上にボコボコにされている。
対照的に阪神・藤川球児監督(44)の「巨人対策」は奏功している。
「藤川監督にとって打倒巨人は大きなテーマ。開幕投手の村上がこれまで巨人戦2戦2勝、防御率1.20のキラーぶりを発揮。いずれも4月の金曜日の登板で、藤川監督が巨人をターゲットにしたローテーションで村上をぶつけ、これがハマっている。これまで通算55試合に投げているが、巨人戦は昨年1試合、23年2試合の計3試合のみだった。しかし、今年だけで2試合。昨年、一昨年と好投していただけに、巨人にぶつけない手はない、というわけです」(在阪放送関係者)
阿部監督は先月、甲子園で阪神に敗れた際、こんなことを言っていた。
「先取点与えた時点で、うちは弱いってデータが出てるから、そこだよね」
救援陣が盤石な巨人は、先行した試合こそ13勝3敗と強さを発揮するものの、先制されると4勝11敗1分けとモロさが出る。この日も阪神から三回までに6点差をつけられると、そのまま押し切られた。要するに、先発投手が崩れれば、そのまま敗戦に直結するということだ。
ちなみに、過去15年間で阪神に負け越した年のV逸確率は100%、五分を含めても80%以上の確率で優勝を逃している。この日、阪神に首位を明け渡した巨人にとっては、なんとも不吉なデータである。
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ところで、阿部監督といえば、田中将大にだけにはとことん甘い。実はこの“特別扱い”、田中の獲得が阿部監督主導で進められたこととも無関係ではないという。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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