「絶対に受けたくない無駄な医療」室井一辰著

公開日: 更新日:

 転倒などで頭を打ったとき、日本では当たり前のようにCT検査が行われる。しかし、海外では“あまり実施しない方がよい検査”として研究が進んでいる。その理由は、被曝リスクだ。

 イギリスやオーストラリアで、CT検査を受けたことのある若者を対象に調査したところ、白血病や脳腫瘍、そしてがんの増加が明らかになったのだという。しかし、日本では念のため、そして医療機関にとっての利益のため、世界と比較しても突出した年間4000万件ものCT検査が行われているのが実態だ。本書では、医療経済ジャーナリストの著者が、ぎっくり腰のX線検査から前立腺がんのPSA検査まで、百害あって一利なしの“受けたくない医療100”を一挙公開する。

(日経BP社 1400円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方