「『血圧147』で薬は飲むな」大櫛陽一著

公開日: 更新日:

「日本高血圧学会」では上が140、下が90以上を高血圧とし、この基準をメタボ検診などで使用してきた。ところが今年、「日本人間ドック学会」は正常値の上限を上147、下94に引き上げることを発表。医学界などが猛反発し、大手マスコミもこの新基準潰しの報道を行った。

 しかし、世界を見ればどちらが正しいかは明らかで、アメリカで高血圧と診断されるのは60歳以上で上が150以上の場合。また、ヨーロッパでは性別や年齢によって血圧のリスクは異なるとされているのに、高血圧学会の基準は老若男女問わず130以上が高血圧と、非常にザックリとしたものだったのだ。他にも本書では、血糖値やコレステロールの理想的な数値や、その根拠なども明らかにしていく。

(小学館 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由