「病院でも家でも満足して大往生する101のコツ」長尾和宏著

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“ピンピンコロリ”と最期を迎えたいと願う人は多いが、長生きするほどがん認知症が増えるのが現実だ。しかし、これがイコール“つらい死に方”ではなく、心づもりひとつで穏やかで充実した最期を迎えることが可能だと説く。

 まずは元気なうちに、自分の終末期医療の方向性を示す「リビングウィル」を表明しておこう。これがないと家族の意思によって不本意な治療が進められ、人としての尊厳が奪われる可能性がある。また、自分の口から自分で食べることを諦めないことだ。認知症になっても、おいしく食べることで脳が刺激されて幸せを感じられる。食欲が低下しても嚥下(えんげ)機能さえ維持できれば、水や果物が取れる。最期まで満足感を持って生きることができるはずだ。

(朝日新聞出版 1300円)

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