「古書ミステリー倶楽部Ⅲ」ミステリー文学資料館編

公開日: 更新日:

 古書や蔵書などをテーマにしたミステリーを編んだアンソロジー。

 自殺した妹の翔子が一人暮らしをしていた部屋で遺品の整理をしていた薪子は、あることに気づき不審が募る。部屋の本棚の高さが小柄だった翔子に不釣り合いなのだ。本は翔子の手が届かない上段に収められていた。薪子は翔子が部屋に出入りしていた背の高い人物に殺されたのではないかと疑問を抱く。しかし、親友にたずねても、妹に恋人はいなかったという。本に挟んであった古本屋のカードを見つけた薪子は、手掛かりを求めて、その古本屋を訪ねる。(宮部みゆき著「のっぽのドロレス」)

 ほか、江戸川乱歩から法月綸太郎まで12作を収録。(光文社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方