料理小説編

公開日: 更新日:

「問題のあるレストラン(1)」坂元裕二著

 作家の描写力は、時にページからおいしそうな匂いまで立ち上らせる。そんな作中の料理も味わい、楽しめる小説を集めてみた。

 今春、放映された同名ドラマの脚本の文庫化。

 表参道の雑居ビルの屋上にたま子に呼び出された4人が集まる。高校時代の友人・鏡子以外は、たま子のかつての仕事仲間だった。しかし、肝心のたま子が現れない。鏡子によると、逮捕されたらしい。飲食関連会社で新規店舗のメニュー作りやスタッフ集めに携わっていたたま子。会社はパワハラやセクハラが当たり前で、成果はすべて男性社員のもの。それでも耐えて仕事に打ち込んでいたが、親友の五月の屈辱を晴らすために立ち上がり、逮捕されたのだった。釈放され駆け付けたたま子は、集まったメンバーにこの屋上でレストランを開こうと持ち掛ける。(河出書房新社 800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる