「君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?」鳥越俊太郎著

公開日: 更新日:

 1989年、「サンデー毎日」は組閣3日後に〈清廉潔白〉が売りだった宇野宗佑首相の買春問題をスクープした。毎日新聞の政治部から回されてきた、首相の元愛人からのタレコミ電話がきっかけだった。当時は「政治家の色の話はしない」が不文律だったが、著者は、これは単なる政治家の艶聞ではなく、「男女平等時代の女性のあり方」にまつわる問題だと直感して取材を始めた。「何が悪いのかわからない」という反論もあったが、「ワシントン・ポスト」が取り上げたことから逆輸入の形で社会問題となった。

〈直感力〉と〈覚悟〉を武器に戦うジャーナリストの気迫に満ちた人生論。(日本実業出版社+税1300円)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる