「黒闇」草凪優氏

公開日: 更新日:

 男を勃たせるだけでなく女をも濡らす、官能小説界の“両刀遣いのカリスマ”が恋愛小説に挑んだ。著者自身、初の単行本化に気合も十分だ。

「官能文庫はオジサンを意識してヤボなほうがいい部分があるけれど、今作は女性読者を意識して、洗練を心がけました」

 とはいえファンの期待は決して裏切らず、切なく狂おしい濡れ場もある。

「当初、濡れ場がなくてもいいと言われたんだけれど、ないとやる気がまったく出なくてね(笑い)。セックスがテーマなのは間違いないけれど、官能小説と違うのは日常のリアリティーと“愛”です」

 主人公の迫田は元ミュージシャン。35歳で無職、妻に養われるヒモ男だ。社会的に底辺の男が、ある依頼を機に人生が激変。身を売って糊口をしのぐ母娘に出会い、まっとうな日常とささやかな幸せを手に入れる。ところがそれは長く続かない……。

「人生ってうまくいくのは一瞬なんです。しかも、それを壊すのも自分の欲望だったりする。派手に遊びたいのも、まっとうで真面目に生きたいのも欲望。でも世の中で大切なのは金じゃない。シラフで語るのは恥ずかしいけれど、やっぱり愛のあるセックスが最上だと僕は思っているんですよ」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  3. 3

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  4. 4

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 5

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  1. 6

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  2. 7

    フジテレビ「中居正広氏に巨額賠償請求」あるか? 「守秘義務解除拒否」でウソ露呈

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

  5. 10

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ