「心を変えれば健康になれる!~アドラー心理学で病気も良くなる」江部康二著
フロイトやユングと並び、3大心理学と呼ばれるアドラーの心理学。アドラーは「人間関係は自分の心を変えることで変えられ、人生の悩みも心を変えることで解決できる」という考えを提唱した人物だ。本書では、糖質制限ブームの立役者である著者が、アドラー的な考え方での病気への向き合い方について語っている。
例えば、病気になってしまっても、単なる事実として受け止め、プラスやマイナスで考えないこと。病気を弱点と捉えると、自己否定によって人生がつまらないものになる。一方、病気の自分は特別な存在だと思うのも、実は自己否定と表裏一体だ。
病気は自分の事実のひとつと捉えること。これで心が軽くなり、自分らしく人生を生きることができるはずだ。
(東洋経済新報社 1300円+税)