「患者は知らない医者の真実」野田一成著

公開日: 更新日:

 NHKの記者から医師に転職した著者が、医療との上手な付き合い方を伝授。

 経験の少ない研修医の診察に抵抗を感じる患者は多いが、実は研修医に診察されるメリットもある。彼らがまだ“青くさい”医師であるがゆえ、病気を見つけて治療したいという思いが人一倍強いことだ。実際に病院では、研修医の意見がきっかけでベテラン医師が隠れた病気に気付くというケースも少なくないという。

 病院で「経過観察」と言われると治療をしてくれないのかと不安になるが、これは次第に良くなる疾患や治療をしやすい段階を待つための手法のひとつなので安心していい。しかし、そのことをきちんと説明しない医者はいい医者とは言えない。なぜ経過観察をするのか、患者側から質問するのもお勧めだ。(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方