当時の少年少女は高齢者に 伝説の「ウルトラQ」が50周年

公開日: 更新日:

「光線を描き続けてきた男 飯塚定雄」飯塚定雄、松本肇著

 多頭のキングギドラが3つの口から吐き出す破壊光線の不気味さ。円谷プロのつくる映画では「光線までもが演技している」と評されたのはマニアの間では有名な話だが、大半は手描きで1作ごとにオプチカル合成されていた。この光線の多くを描いたのが著者だ。

 第1作「ゴジラ」の製作中に高校生バイトとして現場に入り、そのまま現場に居ついて「円谷プロに飯塚あり」とまで仰がれるようになった伝説の人だ。江戸っ子で画学生くずれの伝法な語り口がつづる特撮一代記。

「ウルトラQ」のときは東宝社員ゆえ本当は無関係のはずだが、円谷御大からのお声掛かりで部分的に参加。やがて「Q」から「ウルトラマン」になったときのスペシウム光線はむろんこの人が描いたものだったのだ。(洋泉社 2700円+税)

【連載】NEWSを読み解く今週のキーワード

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議