「『やさしさ』過剰社会」榎本博明著

公開日: 更新日:

「やさしさ」が人を評価する物差しとなり、表面的なやさしさが蔓延する現代。心理学者が社会にあふれる「やさしさ」を分析した生き方指南書。

 親子をはじめ、上司と部下、友人、恋人の関係などを例に「見せかけのやさしさ」や「やさしさの勘違い」が横行する心理的背景を解説。今の時代のやさしさは「相手のためという視点の有無」は関係なく、とにかく「傷つけない」という一点に尽きると指摘する。そのやさしさは、相手に関心があるわけではなく、相手の目に映る自分の姿に関心があるだけだという。

 日本人特有のやさしさについて触れながら、本当のやさしさとは、相手のことを思いやる気持ちであることを説く。(PHP研究所 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    【独自】亀山千広BSフジ社長“台風夜のお色気ホムパ疑惑” 「帰宅指示」を出しながら自分はハイヤーで…

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  1. 6

    明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」

  2. 7

    中森明菜「奇跡」とも称された復活ステージまでの心技体 「初心を忘れるな」恩師の教え今も…

  3. 8

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  4. 9

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 10

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ