「正しさをゴリ押しする人」榎本博明著

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 不倫が発覚したタレントや震災時に花見をしていた人へのバッシング、消防士などが制服で食事したりする姿を街中で見かけ規則順守を持ち出し通報する人など。正しいことを主張しているようでありながら、攻撃性を感じさせる「歪んだ正義感」を振りかざしてしまう人たちの特徴と心理を解き明かした心理学本。

「正しさ」をゴリ押しする人の心理学的な特徴の最たるものは、認知的複雑性の乏しさだという。認知的複雑性とは、物事を多面的に見ることができるかどうかということ。低い人は自分と違う考え方を容認することができないゆえに、自分の「正しさ」を強引に主張し、意見の異なる人を非難、攻撃したりするのだとか。その行動の背後にある彼らの心理に迫る。

(KADOKAWA 820円+税)

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