「九紋龍 羽州ぼろ鳶組③」今村翔吾著

公開日: 更新日:

 火付盗賊改方の元長官で、今は京都西町奉行の長谷川平蔵は、盗賊の千羽一家を管轄外の大坂まで追うが、逃がしてしまう。

 千羽一家の手口は、夜更けに町に火を放ち、騒ぎの中、商家を襲って皆殺しにするという残忍なものだった。平蔵は、江戸を守る新庄藩火消の組頭・源吾がこの場にいてくれればと悔やむ。

 同じころ、源吾らの後ろ盾になっていた新庄藩の江戸家老が倒れ、当主の従兄弟・正親が藩政を仕切ることになった。江戸に到着した正親は、火消鳶(とび)の減給と火消道具への出費を差し止めると言いだす。そんな中、源吾らは現場で九紋龍の異名を持つ辰一が率いる町火消の「に組」と対峙する。

 デビュー作にして人気シリーズとなった「羽州ぼろ鳶組」最新刊。(祥伝社 700円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由