「沖縄コンフィデンシャル楽園の涙」高嶋哲夫著
那覇のショッピングセンターの駐車場で女性が襲われ、意識不明の重体に。所轄署が担当する事件だが、沖縄県警捜査1課の反町は上司の指示で被害者が搬送された病院に向かう。被害者が米軍に軍用地を貸し出す資産家の儀部の3番目の妻・優子だったからだ。
儀部は、警視庁から出向中の捜査2課の赤堀が捜査中の人物だった。優子に密かな思いを寄せる赤堀は、捜査の過程で彼女が儀部の長男・彰と男女の仲であることを知り苦しんでいた。所轄署はひったくり事件として捜査をするが、反町も赤堀と独自に捜査。やがて、事件前に優子が東京のレストランチェーン経営者・大利根と会い、大金を受け取っていたことが分かる。
沖縄県を舞台にした警察小説シリーズ第3弾。
(集英社 700円+税)