「素敵なご臨終」廣橋猛著

公開日: 更新日:

 これまで3000人以上の患者の死に関わってきた緩和ケア医の著者によると、「素敵な臨終」とは、患者のつらさが緩和され、自身の生き方に納得し、家族も安らかな気持ちで見送ることができるような最期のことだそうだ。大切な人がそんな「素敵な臨終」を迎えられるよう、支える周囲の人が知っておきたい技術や知識をまとめた教科書。

 家事をするなど自分の役割を果たし気晴らしとなることをすることが、痛みを感じなくさせることもあるという「安静」に対する誤解や、飲みながらでも仕事や旅行もできる「モルヒネ」への誤解など。実際のエピソードを交えながら、望ましい手助けと異なることをしてしまいがちな緩和ケアの誤解を説くなど、大切な人を楽にする緩和ケアのポイントを伝授。

(PHP研究所 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方