第2話 星一徹の涙 <10>
楽しみは義母からの野菜の仕送り
正月休みが明けて、三男は毎日家事に励んだ。リハビリもかねて、ほうきで部屋を掃き、雑巾で床を拭く。洗濯物や布団を干して、団地内のスーパーまで歩いて往復する。時々立ち止まっては、樹々を見上げ、花壇の草花に見入った。
(あわてるな。あわてずに、一日一日を過ごすことだ)
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