「サラリーマンのごちそう帖」藤枝暁生著 阿部結/絵

公開日: 更新日:

 現役サラリーマンが北海道から沖縄まで巡り歩いた41軒の酒場ガイド。ガイドといっても、住所、電話番号など店の基本情報が載っているわけではない。もちろん読めば場所の見当はつく。本書の読みどころは、暖簾をくぐって店内に入ったあとの情景(お客の人間模様とか料理の味とか)がまるで映像を見ているように鮮明にイメージできる点だ。

「周りを見渡してみれば、皆、お約束のように紺かグレーの地味なスーツ。色とりどりじゃない…。まあ、いいか…。いやあ、飲むほどに声が大きくなっていき、その声に被せるように更に大きな声で。流石はサラリーマンの聖地、恐るべし、駒忠殿」(築地・駒忠)

 前著「サラリーマン居酒屋放浪記」の続編。

(朝日新聞出版 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方