「カインの子どもたち」浦賀和宏著

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 アキの祖父・豪は、放火殺人の罪で死刑宣告を受けたが、47年も刑が執行されていない日本最長の未決囚だ。祖父のことで幼い頃からいじめを受けて育ったアキは、心のどこかで豪の死を望んでいた。

 そんなある日、ジャーナリストの莉菜が、祖父の無実を信じて支援活動を続ける父親を通じてアキに面会を申し込んできた。莉菜も死刑囚の孫だったが、彼女の祖父は獄中で病死している。喫茶店で会った莉菜は、自分の祖父が犯人とされた警察官殺人事件と、金貸しの女性が殺されたアキの祖父の事件は同一犯の可能性があると言いだす。莉菜の元に当時の事情を知る元警官から手紙が届いたのだという。 

 人殺しの孫である2人が、60年以上前の事件を調べる長編ミステリー。

(実業之日本社 648円+税)

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