「パリ警視庁迷宮捜査班」ソフィー・エナフ著 山本知子、川口明百美訳

公開日: 更新日:

 6カ月の停職処分から復帰したパリ司法警察の警視正カペスタンは、新たに設けられた特別班の指揮を任される。しかし、特別班とは名ばかりで、集められたのは各部署のお荷物署員ばかりだった。

 案の定、40人のメンバーのうち、初日に出勤してきたのは、組んだ相棒がことごとく病院送りになり「死神」の異名を持つトレズ警部補、警察に所属しながら売れっ子作家のロジエール警部、そして監査官室出身のルブルトン警視の3人だけだった。

 4人は膨大な未解決の捜査ファイルを精査。ルブルトンとロジエールは20年前の船員殺人事件を、カペスタンとトレズは8年前の強盗殺人事件を調べ始める。

 落ちこぼれ捜査員が迷宮事件に挑むフランスのベストセラー警察小説。

 (早川書房 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由