「明日の僕に風が吹く」乾ルカ著

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 飛行機の中で病人が出て、医師を探していたとき、叔父は名乗り出て治療に当たった。中学生の川嶋有人はそんな叔父のようになりたいと、医大を目指していた。

 ある日、ニューヨークからの帰国子女の道下麗奈が校庭で倒れた。有人は急いで駆けつけ、人工呼吸をしようとするが、それは重度のアレルギーの発作だったため、有人には何もできなかった。麗奈は応急処置が遅れたため、言語障害が残った。

 ショックを受けた有人は引きこもりとなり、高校にも進学できなかったが、そんな有人にドアの外から叔父が声をかけた。自分が勤務している診療所がある北海道の離島の高校を受験してみないかと。

 未来を見失った少年の再生の物語。

(KADOKAWA 1600円+税)

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