「天国酒場」パリッコ著

公開日: 更新日:

 著者は川沿いや公園の中などにぽつんと立っている、酒の飲める茶屋を「天国酒場」と呼ぶ。それが著者の好みの酒場なのだ。

 杉並区「和田堀公園」内の釣り堀「武蔵野園」には食堂が併設されていて、テラス席で釣り堀を眺めながらゲソ揚げ、オムライスなどをつまみに缶チューハイが飲める。京急線北品川駅付近には船だまりの屋形船を眺めながら飲める店も。埼玉県飯能市の「飯能河原」エリアには、川面にせり出すように2階建ての「橋本屋」が立っていて、川を眺めながら飲む一杯もオツなもの。折りたたみ式の椅子を持参して、気に入った場所を酒場にしてしまうチェアリングもオススメ。

「日常の隣にある非日常空間」で酒を楽しむための一冊。

(柏書房 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方