「うかれ十郎兵衛」吉森大祐著

公開日: 更新日:

 寛政5年に出された奢侈禁止令のため、江戸の芝居町は客足が減り、官許を受けた3軒の芝居小屋のうち2軒がつぶれた。すぐさま仮興行のため許可を受けた都座の座主・都伝内は、芝居好きの金主、耕書堂を伴って、狂言作者・並木五瓶のもとへ。

 五瓶の文机に何やら絵図のようなものが散らばっているのに気づいて、「それは何ですか?」と聞くと、衣装方、看板方、書割組に渡す指図絵だという。芝居の設定にしたがって、主役から端役のひとりひとりまで、動き出しそうなほどそっくりに描かれていた。

 江戸の出版プロデューサー、蔦屋重三郎が送り出した東洲斎写楽や山東京伝ら、戯作者や絵師の人生を描く短編集。

(講談社 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり