<35>望月は留置場の中でしょんぼり正座
翌朝、桃地は改めて菓子折り片手に京丹後警察署を訪れた。望月は留置場の中でしょんぼり正座している。桃地の姿を見るや、謝り倒した。
病室の彩子に望月の話をすると、抗がん剤治療中で青白い顔をしながらも、腹を抱えて笑っていた。
「あの子、トッキュー時代から酒癖が悪いことで…
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