「喫茶の効用」飯塚めり著

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 著者は夏の海や繁華街で友人と遊ぶというのが苦手で、無理してやると悪夢にうなされたりしていた。そういう合わない「遊び」の合間に一息つくために喫茶店に行くようになったのではないか。

 都会の真ん中でも旅気分が味わえるのが阿佐谷の「gion」だ。店内はキラキラのネオンにカラフルな壁、生花やロマンチックな小物でいっぱい。店主の好きなものでひとつの世界がつくられている。店を出る頃には小旅行に行ったような気分になれる。

 他に、カウンターで、ほんのりとベージュの泡が浮かぶシェケラートなどが楽しめる東横線・都立大学の「Dun Aroma」など、ほっとしたい人のニーズに応えてくれる喫茶店を紹介。

(晶文社 1760円)

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