「知らないとヤバい民主主義の歴史」宇山卓栄著

公開日: 更新日:

「知らないとヤバい民主主義の歴史」宇山卓栄著

 決められない政治が続く民主主義の日本は、この20年、経済成長できずにいるが、独裁国家の中国の経済はその間に3倍の規模に成長。旧態依然とした選挙や政治など、民主主義のシステムが制度疲労を起こしていることは間違いなく、民主主義の価値である自由と平等も脅かされている。

 英国の元首相チャーチルは「民主主義は最悪の政治形態」とさえ言っている。ただし「過去の政治制度はもっと酷く、それらと比べればマシだ」とも。長い時間をかけてつくられた民主主義は、日系の政治学者フクヤマ氏いわく、「人類が到達した社会制度の最終的な姿」なのだ。

 民主主義成立と歩みを振り返り、成立に深くかかわった歴史上の人物の発言を紹介しながら、その本質に迫るテキスト。 (PHP研究所 946円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”