(7)泰助と仕事ができる境遇に喜び
梅里は最後まで自分の素性については明かさなかった。香の再現に百両支払うと言う老人がいったい何者なのか。気になりはしたものの、それ以上におみつは香を再現するという話に心を奪われていた。職人上がりの父、香四郎も同じ気持ちのようだ。
だが、病身の父が精魂込めてそれに打ち込めば…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,343文字/全文1,483文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】