(8)伽羅の買い手は旗本松永家当主
やがて、菊の節句も終わった頃、ようやく伽羅の買い手が見つかった。六番町に屋敷のある旗本松永家の当主で、まずは現物を確かめたいという。そこで、おみつと泰助がそろって松永家へ出向くことになった。
この日、おみつは江戸更紗の小袖を着た。紺地に異国風の花の文様が色鮮やかに染め出…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,381文字/全文1,521文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】