「奔流」広野真嗣著

公開日: 更新日:

「奔流」広野真嗣著

 2021年、コロナ・デルタ株の新規感染者数は急落したが、オミクロン株が流行し始める。11月の新型コロナウイルス感染症対策分科会で、今後のコロナ診療をどこまで優先させるかについて討議された。

 翌年、オミクロン株感染者が急増したが、リスクは初期に比べ低下しているとの指摘があった。飲食店の営業時間短縮などの私権制限をやめる潮時だと。コロナ禍で自殺者が増え、婚姻・出産数は減っていたが、経済へのダメージは過小評価されていた。尾身茂会長が、反対者は感染症の専門家ではないと発言したことが問題視された。

 コロナだけでなく、政権や世論とも闘った感染症専門家や経済学者を描いたドキュメンタリー。

(講談社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853