「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」福井県立図書館編著
「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」福井県立図書館編著
図書館の大きな役割のひとつが、利用者が探している「情報」にたどり着けるよう司書が手伝いをする「レファレンスサービス」。
利用者が探す本にたどり着くため、著者の名前やどこでその本を知ったのかなど質問を重ねながら、正解を見つけるという。
本書の編著者たちの図書館では、職員が「どんな相談があって、どう対応したか」を共有するため、「『100万回死んだねこ』ありますか」「カフカの『ヘンタイ』を借りたいのですが」など、利用者たちの覚え違いをデータ化し、公開している。
本書は、夏目漱石の「僕ちゃん」をはじめ、「下町のロボット」「蚊にピアス」など、その事例を多数紹介。図書館に親しみを感じてもらおうと企画された面白本だ。 (講談社 825円)