「田沼意次 汚名を着せられた改革者」安藤優一郎著

公開日: 更新日:

「田沼意次 汚名を着せられた改革者」安藤優一郎著

 田沼意次が江戸幕府の老中として幕政を主導した時期は、賄賂が横行し政治が腐敗したというのが定説。

 しかし、実際は田沼は、自由な発想で幕政に臨み、商人の知恵や経済力を活用することでそれまでにない政策を次々と実行。一連の政策で税収は増加し、財政難を克服する兆しも見え始めていたが、そんな幕府の政治スタンスに利権を見いだした商人が裏で暗躍して政治腐敗が進行。

 田沼は対抗する政治勢力によって賄賂政治家のレッテルを貼られ失脚したが、その政策や新規事業は現代にも通じる先駆的なもので、彼は閉塞した社会状況を打破するために悪戦苦闘した改革政治家だったと著者は言う。

 そんな改革政治家としての田沼の功績に着目して、その生涯を振り返る歴史ノンフィクション。 (日経BPマーケティング 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場