“昭和の怪僧”織田無道さんは今も現役、養殖ビジネスも
もうひとつ、力を入れているのが魚の養殖とか。
「養殖といっても、ワタシが手がけてるのはレベルが違います。通常のサイズの3倍ほどの大きさに育て、味はさらに良くなる独自の養殖法なんです。例えば一般的に出回ってる車エビは体長15センチ前後。これが45センチくらいになる。そんなに遠くない将来、記者発表で実物をお見せしますよ」
これが週刊誌におちょくられたビジネスだ。もっとも、本人は、「ワタシは食品輸入大国、日本の食料自給率を高めるために養殖研究にいそしんでるんです。それにこれを世界中に展開すれば、地球規模の食糧危機にも対処できる。つまり、衆生救済になるんです」といたって本気だ。
■D・ムーア主演の映画「ゴースト」で演出も
さて、織田さんは80年代、水晶玉を使った霊視が評判になり、霊能力僧として引っ張りだこに。僧侶にもかかわらず、キャバクラに通うわ、肉も酒もバンバン食らうわの破天荒なキャラも人気をあおった。
「日本ばかりじゃない、ハリウッドからもオファーがあったのはご存じかな? パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア主演で1990年に大ヒットした『ゴースト~ニューヨークの幻』の霊的な演出はワタシが担当しました。その証拠に映画でナゾの黒人霊媒師を演じたウーピー・ゴールドバーグの役名は『オダ・メイ・ブラウン』だった。あれは製作側がワタシに敬意を払い、わざわざ『オダ』とつけてくれたんです」