東ちづるが懐かしむ スタジオ凍りついた“山守親分”の啖呵
かつて「お嫁さんにしたい女性有名人ナンバーワン」に選ばれ、好感度の高い女優・タレントとして現在も活躍中の東ちづるさん。芸能界入りのきっかけは、オーディション会場での飛び入り参加だった――。
■お笑いトークが受けて「番組リポーター」の仕事を
あれは1985年、バブル前夜の25歳の春。4年間勤めた大阪での会社員生活に区切りをつけ、スキーのインストラクターやウインドサーフィンの指導員として自立していこうとしていた矢先でした。偶然、タレントオーディション会場の前を通って、「面白そうだ」と、のぞき見感覚でふらりと入ったんです。失業中でヒマだったし。
すると司会者から手招きされ、客席から飛び入り参加。なぜ私が目に留まったかって、ハデハデ、ケバケバの身なりで目立ってたからです。
壇上で司会者と丁々発止のやりとりをして大爆笑。たとえば当時は体を鍛えていたので力こぶがスゴかった。でも電車の吊り革を持ってるとき、カーブでグイッと腕に力が入ると筋肉が盛り上がって恥ずかしい。それをさりげなく手で隠す乙女のしぐさとか、腹筋がシックスブロックに割れているけど何の役に立つのかとか。こんな筋肉トークが大受けで、なんと! その場でテレビ番組のリポーターの仕事をもらっちゃった。これが芸能界入りのきっかけです。