3年ぶり24%超え 「笑点」が火をつける日テレ“勝利の方程式”
■出演者の休養が視聴率に貢献?
作家で演芸評論家の吉川潮氏はこう言った。
「大喜利名物・メンバー同士の罵り合いも、その時々で変わっています。かつては小円遊と歌丸の罵倒合戦が話題を呼びましたが、少し前は歌丸VS楽太郎(現・円楽)、現在は座布団運びの山田(隆夫)君と(林家)たい平というふうに変えて、視聴者を楽しませているのです」
「もっとも」と吉川氏が笑いをこらえて言うには「誰かが病気で休むと視聴率が上がるみたいですね。今は司会の歌丸がしょっちゅう休んでいるし、ちょっと前には木久扇が休んでいた。すると、“代役は誰がやるのか”とか“代わりの司会はちゃんと出来るのか”と心配になってチャンネルを合わせるようです」
まさか、“病気も運のうち”じゃないだろうが、かつては若手筆頭と見られた春風亭昇太もすでに50代。マンネリの裏でマイナーチェンジを繰り返している「笑点」が点火する日曜夜の“勝利の方程式”のおかげで、日テレの我が世の春はしばらく続きそうだ。