ファン層広がらず 目標下回った「スター・ウォーズ」新作

公開日: 更新日:

 昨年の12月から公開されていた「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が先週の3月25日、全興行を終了した。以降、同作品の全国での上映は一切行われない。映画が今回のように終了時が一斉というのは非常に珍しい。

 結果、最終の興行では動員が736万9000人、興収が115億3000万円を記録した。110億円を超えたのは邦画と洋画を合わせ、2000年以降では16本目に当たる。

 数字だけを見れば、文句なしのメガヒットとはいえる。だが、「スター・ウォーズ」という抜きんでた強力シリーズものの新作とすれば、メガヒットと浮かれているわけにはいかない。

 本作は新シリーズ第1弾だが、前シリーズの最初の作品「スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス」(99年)は興収127億円を記録している。今回は当然、その数字がひとつの目標だったが、到達しなかった。

 ある配給関係者は「スター・ウォーズ」シリーズは動員、波及力、話題性などの点で最大規模を誇る「サブカルチャー」ではないかと言う。これまでのシリーズにこだわりを持って見てきた多くの人たちが、今回もまた客層の中心だったからだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド