亀有「ゆートピア21」ミュージック&激アツ4セット。全身あまみがアホみたい
ゆートピア21(亀有)
JR常磐線亀有駅南口から歩いてすぐ。1940年創業の「富士見湯」は93年に“21世紀に通じる銭湯”として「ゆートピア21」に生まれ変わった。下足ロッカーの木札を手にフロントに向かうと、マンガ「こち亀」の両さんフィギュアに迎えられ、入浴料+サウナ代850円を支払い、タオルセットとサウナ用バンドを受け取った。
昭和歌謡が流れる脱衣場で服を脱ぎ、浴場にお邪魔すると、愛らしいカッパが戯れるタイル画がドーンと女湯まで広がっていた。その姿に黄桜のカッパCMを思い出したぞ。なつかしさにひたって、用意されたリンスインシャンプーなどで汗を流す。手ぶらOKはありがたい。
浴場の湯は地下約100メートルからの井戸水を軟水化。41度の麦飯石風呂は浴槽内を赤くライティングした広めのバイブラ湯船。浴槽左側には冷水枕つきで背中や腰、ふくらはぎなどにジェットの座風呂2床で、右側は冷水枕つきで肩や太ももにマイルドなジェットの寝風呂2床。
日曜日のみ入浴剤が楽しめる薬湯は42.5度。この日は平日で“じっこう”湯。体によさそうな生薬の香りに包まれ、赤茶色のバイブラでの~んびりすると、体がポカポカになった。さて、サウナに参りますか。
ビート板を手にドアを開けると、香太クンの香りが鼻をくすぐり、脱衣場と同じ昭和歌謡が耳に飛び込んできた。おや、ガス遠赤外線サウナヒーターと遠赤外線ロウリュヒーターが並んでいるではないか。ストレート2段ベンチのヒノキは新しく、定員6人。この広さでダブル熱源は明らかにオーバースペック。「ですから設定温度は79度にしています」とは3代目の酒井宏仁さん。
マットがキレイに敷かれた上段にどっこいしょ。とりあえず12分計はパスして、5分計の砂時計をひっくり返す。あぐら状態で内山田洋とクール・ファイブの「逢わずに愛して」を聴きながら渋い気分にひたっていた。
すると、ヒーターのサウナストーンがライティングされた。20分ごとのオートロウリュで、10秒ほど霧状の水がブシャーとストーンに勢いよく注がれた。ブシャーは、何と1分おきに3回! 壁に掛かった温度計の針はグングン傾き、あっという間に80度を突破すると、ヒーターのファンがグォングォンとうなって熱波を拡散する。