<第3回>とらやの大きい羊羹を右手でむきながら食べていく
飲む、打つ、買うが三拍子そろった落語の世界だが、円楽師匠はまったくの下戸で、大の甘党だった。
5代目円楽一門会会長の三遊亭好楽がこう語る。
「とらやの大きい羊羹があるでしょう。あれをこう左手に持って、右手で皮(紙)をむきながら、上から食べてく。『師匠、それじゃ、バ…
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