43歳で結婚し9年…俳優・阿部寛が語った“夫婦の理想”
50代は「変化の年」といわれる。男性は職場のポジションが変わったり、女性は子離れを経験したりする。熟年離婚が多いのもこの世代だ。映画「恋妻家宮本」(17年1月28日全国ロードショー=東宝)では、デキちゃった婚夫婦の「第2の人生」を描く。一人息子が自立し、初めて訪れた2人きりの生活。夫・宮本陽平(阿部寛)は妻・美代子(天海祐希)が押印を済ませた離婚届を発見する。優柔不断な陽平は美代子を問い詰められず悶々。「もし僕が離婚届を見つけたら、早く解決しようとすぐ(妻に)聞く」と笑った阿部寛(52)が語る夫婦の理想とは。
◇ ◇ ◇
僕が結婚したのは43歳で、だいぶ落ち着いてからした方だと思うんです。だから犠牲にするものもなかった。でも、20代前半や若いころに結婚したら、きっといろんな障害が出てくるんだろうなと。仕事も30歳を過ぎたころから順調になってきたので、(一般的な人より)10年くらい遅れているのかもしれない。50歳になって、昔に比べてやれる役が圧倒的に減ってくる。家族がいますから、いつまで仕事ができるのか、あと何本できるのか、あといくつ良い作品に出合えるのか……。今、人生の第2幕、第3幕を迎える中で、そういう迷いはありますね。