正月ボケを吹き飛ばす…映画「ドント・ブリーズ」の衝撃

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 正月明けも映画界は「バイオハザード ザ・ファイナル」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」といった大作が客足好調だが、「見えざる大ヒット作」が話題になっている。

 その名も「ドント・ブリーズ」(88分、アメリカ)。「死霊のはらわた」や「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミがプロデュースしたスリラー作品で、全国33館の小規模公開ながら10日間で興収1億円を突破。興収トップ10にこそ登場しないが、1館あたりの平均では「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を上回る記録的な数字をたたき出している。

「夏シーズンに公開された本国アメリカでは話題のアメコミ大作『スーサイド・スクワッド』を引きずりおろして全米1位となり、翌週もキープ。製作会社の予想を倍以上上回る興収を記録して業界を驚かせました。ホラー映画としては異例の大当たりですが、有名スターが出ているわけでもなく、ヒットの原動力はネットなどの口コミといわれています」(映画批評家の前田有一氏)

 舞台は不況で荒廃したデトロイトの郊外。そこに1人で暮らす老人の家に大金があると知った不良若者3人は、老人が盲目と気づいて強盗に入る。楽勝かと思いきや、実は老人はイラク帰りの元軍人で白兵戦のプロ。思わぬ反撃にあった上に、屋内の電気を消された瞬間、逆に若者たちは窮地へ追い込まれてしまう。

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