毎晩夢に…ムード歌謡5人組「純烈」と前川清の不思議な縁
白川 小さい時、前川さんが歌手として第一線で活躍しながら、欽ちゃんやドリフターズの番組でコントをやっているのを見ていて、あのトボケた味は誰でも出せるわけじゃない、スーパースターだと思っていました。それでボクもやってみようとOKしました。
後上 ムード歌謡に馴染みがなく不安もあったけど、ちょうど「純烈」のメンバーに加わった08年の紅白で前川さんが「東京砂漠」を歌っていらして、“ああ、これなんだ!”と。当時22歳のボクでもスーッと心に入ってくるメロディーで、勇気をもらいました。
小田井 「純烈」結成まもない頃、メンバーだった森本繁さんが経営する練馬のカラオケスナックに、ボクと酒井君が仕事でお世話になった方に連れていってもらったことがあるんです。そこで「そして、神戸」を歌ったら、森本さんが後ろでハモってホンモノの譜面も見せてくれて。結構、複雑な音階のハモリで驚きました。
■初対面での失礼な質問もシャレにしてくれた
後上 前川さんに初めてお会いしたのはデビューして4年目の14年。新歌舞伎座の前川さんの座長公演に出させていただいたときです。