父鶴瓶にダメ出しされ 駿河太郎を変えた鈴木おさむの演出
NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」やTBS系「半沢直樹」といった話題作に出演し、その後もドラマや舞台で活躍中の駿河太郎さん(38)。30歳の時にミュージシャンから俳優に軸足を置くようになったが、芝居の面白さを教えてくれたのが、放送作家で脚本家の鈴木おさむさん(44)だ。
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鈴木おさむさんの舞台は以前から、好きでした。脚本と演出を担当された「芸人交換日記」(11年)、その後の「NGワードライフ」(11、12年)を見て、心をえぐる脚本を書く方という印象があり、いつか出たいと願っていました。
そしてご縁があって初めて出させてもらったのが13年3月の「テレビのなみだ」。おさむさんのエッセー「テレビのなみだ~仕事に悩めるあなたへの77話~」が原作で、劇団ひとりさんが主演。僕はアシスタントディレクター役でした。
僕はその当時、できることの精いっぱいをやってたつもりでしたが、いま思えば、あくまで“つもり”で芝居の仕方がよく分かってなかった。2日目に親父(笑福亭鶴瓶さん)が見に来たんですが、その日の晩は、まれに見るダメ出しをされました。