海老蔵を変えた小林麻央さん 先立つ妻が叶えた最後の願い
「愛してる」の言葉を残し、34歳の若さで逝った元フリーアナウンサーの小林麻央さん。夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が23日に緊急会見し、最期の様子を明かした。涙ながらに長女・麗禾ちゃん(5)や長男・勸玄くん(4)らの様子を語る姿に、もらい泣きする記者もいた。
2016年6月に海老蔵が麻央さんの乳がんを公表して以降、その闘病の様子は、海老蔵や麻央さんのブログによって明らかにされてきた。家族を思い、懸命に頑張る姿を目の当たりにしてきただけに、ショックを受けた人も多かったはずだ。
「がんと闘ったスターたち」の著書がある芸能評論家の肥留間正明氏がこう言う。
「どんなにスターで高潔な人であっても、末期がんと分かれば、恐怖と絶望で落ち込み、ふさぎ込んだまま亡くなっていく人が多い。しかも、自らの病を公にするということは、すべてのプライバシーをさらけ出すということ。相当な覚悟と勇気がなければできません。俳優の石原裕次郎さんが闘病していた時は、所属事務所の石原プロが全面的にサポートし、病気の経過を会見で発表していった。麻央さんのように著名人がブログで闘病を発信するのは時代の流れがあると思います。同じがん患者に勇気を与えたという見方もありますが、麻央さんのブログは、海老蔵や子供ら家族にあてた“遺書”だったのではないでしょうか」