松元ヒロ マルセ太郎さんから学んだ「忖度しない」大切さ

公開日: 更新日:

 歯に衣着せぬ辛口漫談で政治や社会問題をバッサバッサと斬りまくるコメディアンでパントマイマーの松元ヒロさん(64)。恩人は往年のボードビリアン・マルセ太郎さん(享年67)だ。

 ◇  ◇  ◇

「どうだ、仕事あるか?」

 マルセさんに電話をすると、必ず第一声がこれでした。「はい、おかげさまで」と返すと「そうか、よかったな」。社交辞令じゃなく、親身になって心配してくれていることが携帯電話の向こうからひしひしと伝わってきたものです。

 初めてお会いしたのは35年ほど前。都内のキャバレーでした。僕は「笑パーティー」というコミックバンドのメンバーで、マルセさんはピン芸人。「猿以上に猿に似てる」と言われた形態模写で、笑いを取るために戦っていました。

 その後、マルセさんがブレークするきっかけとなった映画再現芸「スクリーンのない映画館」の評判を耳にし、渋谷にあった劇場ジァン・ジァンへ見に行き驚きました。一本の映画をひとりで語り尽くし、演じ切る姿にすごく感動したのです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」