香取、草彅、稲垣…ジャニーズとの闘いはこれからが本番
今は将来に向けた布石だろうが、別な見方もできる。3人の仕掛けはジャニーズ時代に築いたファンに対するメッセージが主体に見える。3人の体操着姿や幼少期の写真の公開。ファンに向けたサービスショットは、これまで築いたファンの獲得、維持を優先している。ファンを髪の毛に例えれば、髪(ファン)は年齢と共に抜けていく。髪同様、まずはいかに抜け毛を防ぐか。公式サイト「新しい地図」の会員がすでに10万人を超えたことでも抜け毛は防げた。
ここまでは飯島氏の描いた青写真通りだと思うが、課題はこれから。いかに増毛(新しいファンの獲得)するかにある。新たな道を歩み始めても、アイドル感はまだ抜けていない。ファンにとっては永遠のアイドルの復活を喜んでも、大人の関心度は薄い。今のままでは新たなファンの獲得にはあまりつながらない。
一方、元仲間の中居正広は司会業に磨きをかけ、木村拓哉は“脱アイドル”を図るべく役者に専念している。先輩の東山紀之はキャスターに挑戦。香取が画家活動も兼ねると宣言したが、依然として3人の本業は不透明。タレントなのか役者なのか、きちんとした方向性が見えたとき、新たな碁盤の上でジャニーズとの本当の闘いが始まる。