「これはもうテレビドラマはやめた方がいいのかなと…」

公開日: 更新日:

 14年7月期に放送された日曜劇場「おやじの背中」シリーズ(TBS系、全10回)は「父と子」をテーマに掲げた1話完結のオムニバスドラマ。10人の脚本家によるオリジナル脚本の競作で、単発のホームドラマが基本だった同枠の原点回帰ともいえる企画で話題を呼んだ。倉本氏は第3話「なごり雪」(西田敏行主演)で旧知の演出家・石橋冠とタッグを組んだが、世間の反響をよそに俳優と演出の関係にギャップを感じたという。

碓井 石橋冠さんと倉本先生が組んだドラマといえば、私も大好きな一本で、浅丘ルリ子さん(写真右)と石坂浩二さん(同左)が共演した「2丁目3番地」(日本テレビ系、71年)がありますよね。そして「北の国から」の3年後、天宮良さん初主演ドラマ「昨日、悲別で」(同、84年)の演出も石橋さんでした。「おやじの背中」は同世代で戦友ともいえる石橋さんとの仕事だったわけですが。

倉本 出来上がったVTRを見るとイライラしちゃうんですよ。書いた本人が。めちゃくちゃイライラするんで、これはもうテレビドラマはやめた方がいいのかなと。実は「やすらぎの郷」でもそうだった。しかも長丁場だったので、「おやじの背中」以上に相当激しくイライラが出た。これは振り返れば、僕の台本がダメなんだなっていう気がしているんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり