バツイチ男演じる吹越満 広田レオナとの“3度目婚”に言及
「僕らにとって不自然なことではない」
「僕、思うんですが、恋愛や結婚は自分だけのものだったり、一方通行で成り立つものではなく、相手のこともおもんぱかって成立するものですよね。離婚も同じ。互いのことを考えて一緒に住んだりセパレートしたりする。関係性は常に一定ではないし、形を変えていくのもありなのかな、と。
結婚して離婚して結婚して離婚したのは、世間一般でいう普通ではないかもしれないけれど、僕らにとって不自然なことではない。いい方向にしかいっていないんです。いまは仕事のパートナーであり、子供の親であり、いい関係性が築けている。ただ互いの共通認識では『3度目はない』ことになってます」
高校卒業後、地元・青森から上京し「劇団WAHAHA本舗」に入団。寸劇からダンス、物まねまでてんこ盛りのひとり舞台「ソロ・アクト・ライブ」を上演し、注目を集めた。
「小さなライブハウスで始めて徐々に営業先が増えた。いまの僕を支えるかけがえのない財産です。でも不思議なのはバラエティーではなく、ドラマから声がかかるようになったこと。清水ミチコさんから『ネタは面白いけれど、トークはつまんねえな』ってハッキリ言われたことがあるんです。見透かされたのかな」
警視庁捜査一課9係シリーズをはじめとする民放各局のドラマ、NHK大河や朝ドラ、舞台、そして映画と活躍の場は多岐にわたるが、「俳優・吹越満」が目指すものは?
「街を歩いているとおばちゃんから『よく見てるよ。でもごめんね、名前が出てこない』って声をかけられるのがうれしかったりする。知られていないのに記憶に残っているってことだから、俺もまだまだ捨てたもんじゃないなって。『売れずに売れる』っていうのは理想なんです。でもこれが本当に難しい」